エスカレーターに乗っているとき、足元(ステップの左右の壁際)に**黒いブラシ(毛)**が生えているのを見たことがありますよね。
「靴の汚れを落とすため?」
「掃除用のブラシ?」
つい靴を押し当てたくなる見た目ですが、あれは靴磨きではなく、**「重大な巻き込み事故を防ぐための安全装置」**なんです。
1. 危険ゾーンに「近づかせない」注意喚起
エスカレーター事故で最も危険なのが、動くステップ(階段)と止まっている側面の壁の間にある「ほんの数ミリの隙間」です。ここに柔らかいサンダルや長ズボンの裾、靴紐などが巻き込まれてしまいます。
あのブラシは、足が壁際に近づいたときに**「チクチクッ」という感触を与えることで、無意識に足を中央へ引かせる心理的なブレーキ**の役割を果たしています。
2. 隙間へ物が吸い込まれるのを防ぐガード
もし靴紐や服の裾が壁際に垂れ下がってしまっても、ブラシが壁とステップの境界線を覆っているため、隙間に直接吸い込まれるのを物理的にブロックしてくれます。
3. なぜ「靴磨き」にしてはいけないの?
あのブラシに足を近づけて靴磨きのように使ってしまうと、本来防ごうとしている「隙間への巻き込み」のリスクを自ら高めてしまうことになります。
絶対に靴を押し当てたりせず、黄色の枠線の内側に立って乗るのが正しいマナーです。
まとめ
エスカレーターの足元にあるブラシは、
足が危険な壁際に近づきすぎないよう、感触で警告するため
服や靴紐が隙間に巻き込まれるのを物理的にガードするため
という、乗客の安全を静かに守る大切なバリアだったんです。
今度エスカレーターに乗るときは、ブラシに足を近づけず、黄色い線の内側にしっかり立って利用してくださいね!

